グッドウィル/コムスン。

グッドウィル十訓 さて、1枚目の画像をご覧いただきたい。これは「グッドウィルグループ十訓」と呼ばれるもので、いわばその企業の憲法と言えるものである。グッドウィルのサイトにも「Goodwill Group / グッドウィル・グループ:社是・グッドウィルグループ十訓」掲載されている。でも、これは独立行政法人雇用能力開発機構が平成17年度アントレプレナーDo!It!の第33回「プロ経営者の条件」の講演会で折口氏が講師を務めたときに配布された時のハンドアウトである。実はリアルタイムに聴きに行っていましたが。
 だめ狼がこの手のネタを取り上げなかったのはハンドアウトと映像資料の確認をしていたためだ。折口氏は防衛大卒業後、日商岩井に入社。その後退社し、ディスコを立ち上げる・・・。そして、グッドウィル設立。

第33回「プロ経営者の条件」の講演会

 m9(^Д^)プギャー。話が自我自尊なわけです。「11年で売上1800億(10年で1400億)。ソニー・トヨタが23年、SBが15年。シスコやヤフーが10年くらいで、グッドウィルと同等。」と。これは別に良いんですけどね。
 「早い成長は理念だ」と語っている。
 「いつもみんなでチェックし合っている」グッドウィル十訓と誇っていっていますよ。憲法のようなものだ・・・と。「高い倫理観を求められる事業としてコムスン。コムスンの誓いを毎日唱和している」・・・取り組んで結果がこれかと。「理念は根本に効いていく底力である」・・・。
 「消費者を犠牲にしてもうけることやちょっとやそっとの期間儲かっても儲かったことにならない」ので政府からですか?
 実業と虚業の差は「価値に見合う値段で売っているのは実業、価値のないものを売っているのは虚業」と言っていますが、これは納得しますよ。でも、自分がやっていることは虚業だから、実業がどのようなものかよくご存じなのでしょう。
 「正しくないことをするな」。「正しくないことをすると会社の全てが崩れる」だから「全社員に徹底する」結果がこれ。「潜在意識が制止する」と言っていてもこれ。組織的にやってしまって、これですからね・・・。
 「人を活かす」のが重要だそうですから、活かしてますねw。不正受給にw。
 「会社のトップは自分に能力が無くても、人を活かせば出来る」「トップは人を活かす経営が出来ればいい」。
 さて、これだけ前ふりをしておいて・・・。コムスン問題というものはなにかをおさらい。一言で言うと「介護報酬不正請求や事業所指定の不正取得」である。そして悪質な処分逃れとして都道府県監査後に廃業届出を出すという汚さっぷり。しかも「監査終了後わずか1時間半後に廃止届けを出した兵庫県の事例」はひどい。平たく言うと、廃止してしまったものに罰則は適用できないということを悪用したもの。不遡及の原則により、罰則を適用できないワケです(この辺は高校当たりで習いましたよね?)。
 しかし、いままで気づかなかったのは何故だろう。一県程度では、根性無いから出来なかったのだろうか。それとも、利用者への不利益というあたかも真っ当そうな理屈で見ないふりをしていたのだろうか。
 挙げ句の果てにはグループ企業への譲渡という、悪態ぶりにはびっくりでしたね。あまりの批判の大きさにとうとう外部譲渡になりましたが。正直、グッドウィル系の企業に良いイメージを持っていませんし、進んで関与したいとも思いません。
 今回の問題は現在の複雑な介護問題と、介護保険法の不備を露呈している。そもそも、負担の大きい介護を誰が引き受けるのかということ。そして、指定事業所取り消しが出来ない現在の法の問題。誰だよ、取り消しが出来ない法律なんて作った奴はw、ありえねぇだろ。普通の契約書ですら、契約解除条件が明文化されるのに。介護保険法の有用さは或る程度認識しているつもりです。増大する医療費は素手に周知の通りですし、それを防ぐには介護状態にしない取組と予防医療でしょう。それを効率よくする手段としても、行政の取組が期待されます。よくある地方の町営の温泉とかの施設は、その活用に使われているのは周知の通りでしょう。年間パスを交付することで、施設の活用と、引きこもり防止(=孤独死と鬱病の予防)、健康維持など使う地方の医療救世とも言える活動がありますが。
 そして、なかなか難航する受け皿問題が残ります。良くも悪しくも、サービスを受けている人にとっては担当者が変わるだけでも負担なのにサービスの内容にも影響が出てしまうことでしょう。或る意味規模の原理で提供していたコムスンが撤退する地方都市でのサービスをどうするかも重要な問題となります。不正受給を差し引いてそのような地方都市でのビジネスメリットがあるかどうかも、受け皿企業の対応になるわけです。はっきり言って、利益のないところでサービスを提供する価値がないのはビジネスです。しかしながら、社会的責任を考えるとおいそれと撤退できるかどうかも、課題となります。何せ、企業イメージと直結するわけですから。そして経団連も言っていますが「社会貢献を生業としている業種は、普通の会社より厳しい自己規律に基づいた経営をやっていくべきだ。許し難い」なのですよ。社会貢献をやっている企業が、「社会貢献を生業としている業種が、単独事業所の採算性だけで閉鎖して良いのか」となってしまうのです。全体として利益が出ているのなら、すでに全国展開している企業がユニバーサルサービスの提供義務を負わないのは如何なモノかとも。
 そうそう、グッドウィルのの派遣事業でスタッフから「データ装備費」を徴収していた問題が出ていましたね。おかしいと思っていたんですよ、これ。以前、モバイトの登録に行きましたが、それっきりシカトかましています。低能でうさんくらい企業を相手にするほど、邪悪なサービスを間接的に提供することに荷担なんて出来ませんからw。
 それにしても株式市場で空売りが出来た人は良かったですね。例年まれに見るチャンスだったと思います。かわいそうなのは旧西武ドーム・・・w。
 で、上場廃止処分はまだですか(笑)?
 「首相あちゃ~折口氏2ショット写真流出 – 社会ニュース : nikkansports.com」の元ネタであるコムスン通信10号がこれ「
(cache) 訪問介護 コムスン通信 No.10」である。流出も何も、昔から公開されているものですからw。今となっては、故松岡利勝農林水産大臣問題、年金問題の対応の悪さ、税金を使った広告稼働の悪行、コムスンと安部政権の退場にもなりかねない事態ですなぁw。今回はだれかが死ねば死人に口なしという事にはなりませんから。