円高とその背景にあるもの。

 さて、この一週間のクロス円の値動きを見ると面白いものがあります。
#本文は雑です。ごめんなさい。
 原因としては「今日のポジション(8/15)。」にも少し書きましたが、米国起点とする景気減速とサブプライムモーゲージに関する事柄。サブプライムモーゲージ・信用市場不信によって景気減速という表現もありますが、米国景気減速感は今に始まったことではないので。

 そして、円キャリートレードの手じまい。
 で、本邦株式はダウの続落やNY取引所の下落を嫌気して続落と言われますが、政治的な不安もあるでしょう。
 さて、円キャリーの手じまいの背景としては、日経平均の下落が要因とされている見方があります。それ以前に各国株式市場の下落に伴うリスク回避の円キャリー手じまいが走っています。「今日のポジション(7/30)。」時点で円高基調とだめ狼的には判断していますが、円キャリー解消が出始めているのが7/24前後です。このころから既に今の流れが既定路線となっていた可能性が出てきます。
#「たられば」なんてナンセンスですが。
 円キャリーだけでなくパニック売りに伴う変動と、ロスカットを巻き込みながら下落した余波も含まれていると考えるのが当然ではないでしょうか。
 なんだかんだ言って一週間で5円の下落ですから、大したことはないと考えるのが自然です。10日で8円程度ですが・・・。むしろ、この水準がどの程度続くのかが焦点でしょう。
 円キャリーの動きが出てきたのが先週のFOMC発表前後です。ここで米国景気減退感とサブプライムモーゲージの話題がキーになっていると思います。それ以前に、本邦参議院選挙に伴う自民大敗があることを忘れるわけにはいかないでしょう。
 そももそ自民大敗で、改革の遅行などが発生し、本邦景気感に影響が出、外国人投資家としては「だめじゃん」で売る。よって株式相場が下落。国内投資家も続く。仕舞いに個人投資家が「(|| ゚Д゚)エー」と慌てて追証の渦中に流れ込み、信用市場への影響も無視できなくなるという、まさに「個人投資家の負のスパイラル構造」が実現できるわけです。
 2007年3月期決算と6月決算が好決算だった企業・・・といっても、それを指標としているものも含めて・・・はほぼ外需(輸出系企業)によるものでしょう。今年は内需産業の動向に注目ですが、指標的には外需の動向ははずせません。
 なぜか? それは円安要因に起因する為替差益による利益の上昇に由来します。外需産業によっては円高円安で10億以上も利益が変わる企業は多数あります。日本では経常利益で見る向きもありますが、包括利益で見る上では無視できないでしょう。そもそも国外で組み立て日本で販売(以下「外製内販」とだめ狼は定義する)、国外で組み立て外国で販売する(以下「外製外販」とだめ狼は定義する)、国内で組み立て国外で販売する(以下「内製外販」とだめ狼は定義する)、国内で組み立て国内で販売する(以下「内製内販」とだめ狼は定義する)に分けられ、内製内販以外は為替レートの影響を受けます。
 国外との取引をする多くの企業は、四半期予想などで所定の為替レートで計算するが、その計算レートはおおよそドルエン117-119円程度が多いでしょう。となれば、1ドル117円予想で112円が実効レートとなった場合、1ドルに対し5円の為替差損が発生します。ちなみに7/25に発表された任天堂「業績修正予想」の想定レートは1ドル118円、1ユーロ155円です。
 為替差損益はP/Lの営業外収益並びに営業外費用に区分される。つまり、経常利益・純利益・包括利益に直結します。
 面倒なので仮説用の据え置き型ゲーム機「Wee」を一台250ドルで販売すると仮定します。この時の想定レートを118円、実効レートを112円とします。一台売れる毎に

250ドル*(118-112)円=1500円

の為替差損が発生。ちなみに年間300万台販売できたとしよう。

300万台*1500円=450000万円

の為替差損が発生。ざっと45億円。実際には内製か外製かなとで複雑な要因がでてきますが・・・。
 これにより、現在のレートがいつまで続くのかにより輸出系企業は今後業績予想の修正が相次ぐと考えるのが自然です。これにより株式市場の低迷の可能性が出てきます。
 さりげなくこれを後押ししているのが、日銀。現在8月の日銀金融政策決定会合での利上げ観測です。当然円買いや円キャリーに影響が出るのは予想範囲内です。現在の政策金利が低いと批判される中、政府の圧力が少なくなったために、金利は上げやすくなっています。
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 ちなみに、この外為どっとコムのバーチャルFXで「だめ狼」を検索するとだめ狼の順位が分かりますw。
なんとかなるお(^ω^)。外為ランキング